石巻被災松コカリナCD 2012年9月5日、キングレコードより発売

CDジャケット 

『希望のコカリナ~よみがえった石巻アカマツの奇跡~』

木のぬくもりが奏でるメッセージ・・・
コカリナに生まれ変わった赤松のやさしいハーモニー
黒坂黒太郎とコカリナの仲間たち


1.故郷 2.どこかで春が 3.浜辺の歌 4.涙と希望の村 5.明日 6.ちいさい秋みつけた 7.旅愁 8.ゆりかごの歌 9.紫陽花 10.鳥の歌 11.空 12.アヴェマリア 13.日和山 14.つむぐ 15.アメイジンググレイス 16.桜の栞

 一昨年キングレコードより発売され、大変好評を得た「コカリナのソロと合奏のCD」の第2弾は、東日本大震災によって黒こげになった石巻門脇小学校の被災松から作り上げたコカリナの演奏を中心に収録することになりました。昨年7月、倒壊の危険があったため伐採された松から500本のコカリナが誕生、門脇小学校の子ども達全員にプレゼントされ、多くのコカリナ愛好家の手に渡りました。その松は被災した松とは思えないほど美しい音を発してくれています。今回のCDの黒坂のソロは全てがその松のコカリナで演奏しています。また、合奏もできる限り被災松からできたコカリナを使用して行いました。被災した松が奏でる柔らかな音です。

 収録曲は黒坂のソロによる新曲「日和山」などの他に、中編成の合奏によるアンドレギャニオンの「明日」、120名のメンバーの大合奏による「浜辺の歌」「グノーのアベマリア」、そして、矢口周美の歌とコカリナのコラボレーションで「涙と希望の村」「つむぐ」、コカリナ公認講師でもあるバリトン歌手春日保人さんとC管バスコカリナの合奏で「鳥の歌」も入れました。さらに石巻の子ども達の合奏も。彼らのたっての願いでAKB48のナンバー「桜の栞(しおり)」が入ります。なんとも盛りだくさんの内容となっております。

 録音は6月24日、石巻の子供達の「桜の栞(しおり)」から始まりました。他の曲は、全てキングレコードのスタジオで録音したのですが、この曲だけは、やはり被災地で録るのが良いだろうと言うことになり、キングレコードの録音機材を石巻に運んで行き、石巻の郊外にある「しらさぎ台コミュニティーセンター」で録音が行われました。小学4年生から高校生まで20名の合奏団員すべてが女の子。門脇の子ども達もいます。津波でお父さんを亡くした子も。そして、収録曲はたった1曲なのですが、何度も何度もやり直し、午後6時から始まった録音が終わったのは8時でした。休憩も取らずに、子ども達は本当によく頑張りました。

 CDは9月5日、全国のCD店で発売になります。現在、黒坂音楽工房では予約を受け付けております。8月末までに10枚以上予約してくださった方にはサークルの練習などに便利なカラオケCD(非売品)を贈呈させていただきます。どうかよろしくお願いします。
                        (なんじゃもんじゃ103号より)

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