コカリナの世界へようこそ

コカリナって何?

コカリナの音色 ソロ アメージンググレイス  演奏 黒坂黒太郎 (ソプラノトリプルコカリナ、くるみ製使用)
        合奏 シチリアーナ      演奏 しなのコカリナアンサンブル(バリトン、C管バスコカリナ
                                    杉製使用)

 コカリナは、元は「桜の木でできたオカリナ」と呼ばれ、東欧ハンガリーの露天で売られていた笛でした。1995年、コカリナの第一人者黒坂黒太郎が日本に紹介、その後、黒坂黒太郎と日本の木工家とによって、様々な改良が加えられ、今のようなコカリナが誕生して来ました。1998年の長野オリンピックの際、オリンピック道路によって伐採されなければならなかった木からコカリナを製作、オリンピック会場で子ども達が演奏することによって、多くの人々に知られる所となりました。また広島の原爆で焼かれた木、被爆樹からコカリナが作られ、その音色はサントリーホールのラジオCMとして起用され、2008年日本最大のCMコンクールで新聞社が選ぶ最高賞、ジャーナリスト賞を受賞しました。 今では、日本国中、数万の愛好家がいると思われます。小さい子どもからお年寄りまで気軽に楽しめるだけでなく、木の優しい音色を持っているため、自然環境を守るシンボル的な楽器としても大きな注目を浴びています。

コカリナの形、材質、機能

 長さ8センチ、直径28ミリのソプラノコカリナと呼ばれる高音域のものから、ワインボトルほどの大きさのバスコカリナまで様々な大きさのものがあります。また、3連4連など横につなげパンフルートのように演奏するジョイントコカリナもあります。

 笛と違い、底が閉じられ閉管になっているため、音が柔らかくなり、しかも音が管の中で回るため、材質の音がそのまま出てきます。ソプラノコカリナは主にはやや硬めの広葉樹(桜・もみじ・かえで・くるみなど)で作られますが、低音域のものは通常、スギなどの柔らかい針葉樹で作られます。木によってそれぞれに音色が変わるのが実に楽しい世界です。また、首に下げて何処へでも持って行けることや、子どもでもすぐに音を出し、簡単な曲だったら数日でマスターすることができる手軽な楽器であることから、今、日本国内で急速に広まっています。「これほどまでに木の持っているやさしさを表現できる楽器はない「木の妖精が歌っているようだ」と森林保護する人々、アウトドアスポーツをする人々にも人気があります。

また、環境と音楽が結びついた今の時代に大変タイムリーな楽器でもあります。

 コカリナが生まれたいきさつなどは「コカリナ?」(講談社刊)をお読みください。
   
朝日新聞に特集されました


筑紫哲也さんの
エール 
森林浴のよう

 ここまで演奏用の楽器に高めたのは黒坂さんの功績。工夫を重ね、試行錯誤を繰り返してきた。用いる木の材質でこんなに音色に変化が出るものかと驚く。しかし、木の優しさ、懐かしさでは共通していて、音による森林浴をしているような気分にしてくれる。木という自然に人間が働きかけて、こんな交歓ができるというのがコカリナの、そして黒坂さんの魅力だ。


コカリナをお求めになりたい方へ

コカリナは「黒坂音楽工房」「(有)コカリナ楽器」TEL03−5626−1581や一部の楽器店,
コカリナ公認製作者さんのホームページなどから買うことができます。
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