コカリナの演奏方法

 コカリナはリップというリコーダーやオカリナにもついている音を出すとがった部分が付いているため誰でもすぐに音を出すことができます。
ただ、藪から棒に強く吹いたり、力んだ息の吹き込みでは音が出なかったり、出たとしてもカスレた音になってしまいます。呼吸は腹式呼吸と言うよりも、「丹田呼吸」と呼ばれる、座禅の時に行う下腹に重心を置いた静かな呼吸で行うと良い音になります。
 以下のような点に注意しコカリナ演奏を楽しんでください。


1 姿勢を良く、背筋を伸ばして演奏する。
2  常に下腹部(丹田と呼ばれる場所)に重心を置く。
3  深くくわえすぎない
コカリナを深くくわえず、少し唇を横に張るような感じで、本当に軽く2~3ミリくわえるようにして演奏してください。
4  力まない。 上半身(あご、のご、肩)をリラックスさせて、おなか(下腹部)で息をしっかりとささえ、音を出してください。あごやのどに力がはいっていると、唾も入りやすくなり、また、音もカスレやすくなります。
5  コカリナを休ませてあげる。 とても練習熱心な方は一日何時間も同じコカリナを吹かれることがあります。そうすると、どうしても唾がコカリナにたまってしまいます。 カスレてきたなとおもったら、お部屋にコカリナをつるして休ませてあげてください。
6 お掃除は優しく。 唾をとるために、絵葉書などのつるつるの紙を細く切って、吹き込み口に入れる方法があります。このときには、吹き込み口の三日月の両脇をやさしくなぞるようにしてふき取ってください。決して、ゴシゴシと紙を突っ込んで掃除をしないでください。中の部分の木が傷つくと音が出なくなったり、カスレたりします。
7 そのコカリナにあった息使いを見つける。 コカリナはすべて木でできており、また、一本一本手作りです。そのため、同じ材質、同じ製作者が製作したものでもそれぞれに個性があり違います。それぞれのコカリナにあった息づかいで演奏する必要があります。また、温度や湿度によっても音の出方は変わってきます。そのコカリナにあった息使いを見つけて下さい。

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