小説「少年と少年」 2024年8月刊行

性懲りもなく、また小説を出します。前回の「独鈷山」もコロナ禍の中で書いたものですが、これもコロナ禍によってできた時間を使って書きました。タイトルは「少年と少年」
宮崎駿監督がアカデミー賞を受賞したアニメ映画「君たちはどう生きるか」の英語版タイトルは「少年とサギ」とのことですが、その類似品ではありません。ただし、やはりアカデミー作品賞を受賞した「オッペンハイマー」は出てきます。なぜならオッペンハイマーは「少年」の父だからです。
コカリナ愛好家で、2020年癌のため他界した山田みどりさんは広島出身の被爆二世でもあるのですが、原爆ドーム近くで被爆したお兄さんの事を、イタリアやニューヨークカーネギーホールのコカリナコンサートで被爆樹コカリナをバックに語ってきました。また、お兄さんを主人公にした絵本も出版しました。亡くなる2週間前にも僕がコンサート用に手直しした原稿を、小さなコンサートで読んでくれました。小説に出てくるもう一人の「少年」は彼女のお兄さん。あくまで「小説」のモデルとして書かせていただきました。
そしてもう一人の少年は誰かと言うと、名前は「リトルボーイ」(小さな少年)。そう、広島に落とされた原爆。生みの親は言わずと知れたオッペンハイマー。名前をつけたのはオッペンハイマーの右腕ロバート・サーバー。1945年8月6日朝、2人の少年は別々の場所から広島に向け出発します。一人は朝6時世界遺産宮島の対岸にある大野という町から国鉄山陽線に乗り、もう一人は午前1時45分テニアン島から、エノラゲイという飛行機に乗り。そして午前8時16分広島で出会うのです。その出会いまでの数時間と出会ってから、つまり8時16分以降の行動を両者の立場で書いてみました。
ある種のファンタジー小説です。でも、できるだけ事実を書こうと思いました。エノラゲイの飛行航路、被爆時に落ちた広島の橋、当時の中学野球(今の高校野球)地方予選の結果、落ちていくリトルボーイの下にいた学校とその学年とクラスまで詳しく調べて書きました。
長年お付き合いさせていただいた広島の「高校生平和ゼミナール」を指導される先生方や、現役のパイロットの方からもアドバイスをいただきました。
主人公2人はジャパニーズとアメリカンですので、アメリカの方にも読んでいただきたく日本語と英語を抱き合わせた、右開き日本語、左開き英語という世にも珍しい本にしようと計画して今英訳もお願いし進めています。
8月出版予定で、8月18日東京亀戸文化センターで行われる「孫たちに平和をコンサート」において、縮小版を朗読していただく予定です。
小説「独鈷山(とっこざん)」文芸社より 2023年10月発刊

コロナでバタッとコンサートがなくなり、ポッカリとあいた時間ができ、それを利用し今まで書きたいと思っていたことを「小説」という形にしました。これまで「コカリナ?」(講談社)「継母(ままはは)狂想曲」(講談社)などノンフィクションは10冊ほど出してきていますが「小説」は初めてです。「独鈷山(とっこざん)」とは故郷信州上田の郊外に突如として現れる切り立った岩山です。沢山の峰々が並んでいる風景は子ども達が仲良く肩を寄せ合っているようです。その独鈷山の山麓に住む少年達の話です。
半分は本当にあったことを題材にした長編小説です。「忘れないうちに書いておこう」と半年ほど掛けて書き上げました。ある文学賞に応募したら賞は逃したのですが「とても良いので是非出版を」と薦め(おだて)られ、出すことにしました。ゲラを読んで下さった小説好きの友人や講談社の元編集者の方には賛辞をいただいて気分を良くしていますが、未開の世界ですのでどうなることか分かりません。サブタイトルには「コカリナはこの山があり生まれた」と付けようと思います。良かったら読んでみて下さい。
やすらぎの木の笛 コカリナハーモニー ベスト
キング・スーパー・ツイン・シリーズ2022
コカリナ2枚組ベストCDアルバム
2022年5月11日 キングレコードから
コカリナのCDを沢山出してきました。今回、キングレコードから発売されたCDの中から、ディレクターさんと34曲を選び、2枚組のベスト盤CDとして発売されます。
タイトルは キング・スーパー・ツイン・シリーズ 2022
やすらぎの木の笛・コカリナハーモニー
KICW-6819~20 /597733 ¥2,970(税込み)
全国のCDショップ、楽器店のオンラインショップやコカリナ楽器 03-6909-3363、オンラインショップ「コカリナSHOP」で取り扱っております。
ぜひ、お聴きください♪
<収録楽曲>
【DISC 1】
01.故郷
02.どこかで春が
03.浜辺の歌
04.ちいさい秋みつけた
05.赤とんぼ
06.君をのせて
07.翼をください
08.星めぐりの歌
09.遥かな友に
10.輝かしい未来へのエール
11.島唄
12.桜の栞
13.日和山
14.空
15.木立を抜ける風の音
16.青春の森~神宮の森に捧げる~
17.ゆりかごの歌
【DISC 2】
01.アヴェマリア
02.アメイジング・グレイス
03.シチリアーノ
04.スカボロー・フェア
05.私のお気に入り
06.ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)
07.涙と希望の村
08.明日
09.旅愁
10.鳥の歌
11.G線上のアリア
12.アバイド・ウィズ・ミー
13.チャルダッシュ
14.アネモネの誓い
15.ひこばえのワルツ
16.ユー・レイズ・ミー・アップ~あなたがいたから~
17.歓びの歌ファンタジー
世界中の友達に平和を~地球への感謝と人類の幸せのために
黒坂黒太郎とコカリナアンサンブル
CDアルバム 2020年11月18日 キングレコードから
コカリナ(木の笛)奏者の第一人者、黒坂黒太郎(くろさかくろたろう)のニューアルバム、
今作のテーマは「平和」
『レット・イット・ビー』、コロナ禍でうまれた『ウォッチマン~見守る人~』ほか、
矢口周美と子どもたちの歌声が心に沁みる『世界中の友達に平和を』『一本の樹』を収録した心洗われるコカリナ・ヒーリングアルバム
今回は新型コロナの中で、人間について、生きることについて、「幸せ」について、「平和」についていろいろと考えました。このコカリナのこの響きが世界の隅々でコロナや戦争や貧困で苦しんでいる子ども達に、少しでも届いたら嬉しいです。
【黒坂黒太郎ライナーノーツより抜粋】
<収録楽曲>
01.平和への行進 March for Peace(国立競技場ケヤキ)
02.レット・イット・ビー Let It Be(屋久杉コカリナ)
03.世界中の友達に平和をPeaceful world for children(コカリナアンサンブル)★
04.ウォッチマン~見守る人~ The Watchman(コカリナアンサンブル)*
05.島唄 On The Isle(屋久杉コカリナ)
06.常陸の風たおやかに(コカリナアンサンブル)
07.ほんとうの空の村~福島によせて~ A true sky village (イチイコカリナ)*
08.秋風の便り Tidings of the autumn breeze(コカリナアンサンブル)
09.一本の樹 A Giant Tree(コカリナアンサンブル)*
10.空(SORA)Sky(被爆エノキのコカリナ)
11.森の精が歌う時 The Time When the Spirit of the Forest Sings(イタヤカエデコカリナ)
12.おさるのダンス Monkey Dance(イタヤカエデコカリナ)
13.風と森とふくろう達 The Wind, the Forest and the Owls(イタヤカエデコカリナ)
14.レクイエム-木への感謝- Requiem~Thanks to the Tree~(イタヤカエデコカリナ)
<ボーナストラック>
15.世界中の友達に平和を (こども合唱)
16.世界中の友達に平和を (カラオケ)
*矢口周美ヴォーカル ★矢口周美・こども合唱
「青春の森」~コカリナ誕生20年目の響き~
「あなたに会えて」~郷のために歌う愛のうた~
CD 2017年1月11日 キングレコードから2枚同時発売
3年ぶりのCD製作になります。今回は「コカリナ」と「矢口の歌」の同時発売になりました。